まとめとして
飽きずにお読みいただけるように、雀との対話にしてみましたがウザかったらごめんなさい。雛を拾った方が困らないように、そのやさしい気持ちを活かしていただく為に最後に箇条書きでポイントをまとめておきます。ただ私個人の方法(一応成功はしてますが)なので、自己責任でお願いします。できれば専門サイトや専門家(獣医等)に聞いて頂いた方が良いと思います。
1.巣落ちした雛を見つけた場合は、命の危険(自動車や猫等)が迫っておらず、羽が生えている場合は少し離れて様子を見る(飛ぶ練習をしていて親鳥が見ているかもしれないので)。羽が生えてない場合は巣を見つけて帰す。
2.やむなく連れていく時は怪我がないか見てあれば獣医へ、野鳥を診てくれない獣医が結構ありますので根性で探してください。ちなみに鳥獣保護センターへ連絡しても県にもよりますが、その場に置いてくださいという回答が多いと聞きます。
3.巣箱の温度は30℃を目安に餌のやり方や種類はその2~4を見てね!
4.一人餌の練習は意外と大変。その5~6を見てね!ダメなときでもあきらめずに、とにかく回数をこなしてください。
5.ベランダやガレージで雨風しのげて安全に過ごせるなら、親鳥が餌を運んでくる可能性もあると思いますので吊り下げてあげるといいかも。
6.放鳥前に以下をチェック。放鳥するかしないかは、あなたご自身にお任せします。もしかしたらあなたに一生面倒をみてもらうのが幸せだったりするかもしれない。
●一人餌ができるか
●毛づくろいしてるか(勝手に覚えます)
●脚力(きちんと止まり木を掴んでいる)は大丈夫か
●ちゃんと飛べるか(部屋の中でいいですので飛ばしてみてください。ただし捕まえる時と糞の始末が大変)
●雛からの場合は嘴にちょっと黄色が残っているのがいい
●なるべく快晴が続く日に放す
●心配しない。野鳥はたくましい!でも戻ってきたら、もう一度チャレンジ!
7.ブログ主がメンヘラで中二病なので雀王の言葉はブログ主の幻聴であること。(ここからは無視でいいです)
8.見返りを期待しない。「いつか、雀のお宿に連れてってくれる」と過度な期待をしてると以下の様になります。
下僕「魔王様からお宿への迎えはまだかな!お世話したんだから当然来るよねー、小さなつづらを選べば俺様は大金持ち!仕事なんてやめちゃお!えへへーうひゃひゃー」
ヨメ「もしもし、○○病院ですか?ちょっとおかしな人がいます。」
下僕「ちがうんだ!おやどへのごしようたいをまってるだけなんだ。ちいさいのをえらべばおかねもちなんだ。うへへー」
医師・看護師「はいはい、お宿へ行きましょうね。オシャレなお洋服も着ましょうね!ほら!両手が使えなくなるけどカッコイイでしょ。鉄格子もついているから泥棒さんも入れないよ!おまけに三食昼寝付き最高のお宿でしょ!」
下僕「つつつつつつ、つづづらづづららは?ちちちいいち#$%&’」
医師・看護師・ヨメ「あ~あ、かわいそうに」
こうして幻想を信じ怠惰を極めた下僕は、お宿の代わりに鉄格子付きの病棟、つづらの代わりに拘束衣と三食昼寝付きの生活を手に入れました。しかし下僕にとってはこれが幸せだったのかもしれません。
最後に我が魔王様の変遷
初見。生後5日ほどとみられ、まだ毛が生えそろっておらず物陰に隠れるようにいる。
初の餌やり。フードポンプで直接そのうへ給仕。餌はフォーミュラを与える
ヒーターを使用。巣箱内部30℃
2日目。早朝5時起床。糞の状態を確認し何ら疾病に罹患なく骨折等傷病の無いものと推察。これより早朝5時30分より18時30分まで2時間毎の給仕
自ら捕食飲水せず。体力は回復傾向にある。給仕をすり餌、刻んだ小松菜、ミルワームへ変更。飲水は食後嘴に一滴。傷病がない為日中はヒーターから離れ夜間は近づく。
初見より3日目。2時間毎給仕が必要な為会社へ運ぶ。その車中シートベルトで固定安全運転。車中でも定刻通り給仕をするが、画像は無し。
会社にて。空腹感により良く鳴く。体調万全の模様。
ピンセットを持つと開口。
これを2日繰り返し3日目より一人餌の練習へ移行。人に多少慣れてきたようで給仕の際には指に乗ることもしばしば見受けられる。
一人餌の練習。好物のミルワーム・刻んだ小松菜を置き、空腹感で鳴こうとも放置。自ら飲食し物陰に隠れる。徐々にミルワームからすり餌ペレット・粟玉(殻なし、熱湯でふやかす)へ変更。
初見より6日目箱外に出す。羽ばたきはするが、飛行する様子はまだ見受けられず。自ら餌を食べるので自宅で飼育。
初見より10日目。一人餌に成功し体毛に完全に覆われた為外のガレージ天井に吊り下げて飼育。餌はすり餌ペレット、粟の穂、シード、生餌コオロギ、自宅周りに必ずある烏骨鶏の餌。小松菜はちぎらず与える。
この頃から部屋の中で飛行訓練を始める。
初見より13日目毛づくろいを確認。人ならびに物音を警戒する訓練を飛行訓練と並行して行ってきたため、やや遠方より撮影。
初見より15日目。この頃から嗜好が変わり、烏骨鶏の餌が主食となる。鳥籠内部の藁を嘴で咥えて鳥籠の外に出す特異な行動を目視するどうやら遊戯の模様、画像は無し。放野の時期と判断。快晴を待つ。
初見より18日目。好物のミルワームを満腹になるまで与え快晴に放野する。畑上を一周し人家の屋根の高さまで一気に浮上その後加速し南西方面に飛び去る。少々の喪失感、危惧感は否めないが無事を願う。
初見より20日目。放野から2日後早朝、自宅庭鳥骨鶏小屋近辺、尾羽の形状とさえずり、嘴の色より類似した個体を目視する。5羽程で形成されたコロニーの成鳥より何らかの食料を嘴より与えられる姿を確認する。屋外飼育、成鳥の嘴と類似した黒色のピンセットで給仕していたことが功を奏した模様安堵する。以上をもって今回の保護放野を成功したものとみなす。