それは、令和に元号が変わり世間では10連休と呼ばれたGWが終わった数週間後の晴れ渡った日の事でした。
雀王「機は熟した。我が存在を世に知らしめるには今が好機なり!!」
下僕「ハッ!王の出陣でござる。腹ごしらえをして戦場に向けいざ参らん!」
私は城(鳥籠)をガレージの外に出し、王の同胞が闊歩する戦場(野鳥が集まる畑)に向けました。
雀王「フッフッフ見よこの光景を!まさに弱肉強食。我が舞うに相応しき愛しき汚濁。汚し侵し蹂躙する事を許されたこの世界、我が両翼と玉暉のごとき嘴で屠り摂り冥府魔道を征かん!」
下僕「開門!」
私は城門(鳥籠の扉)を開け声高らかに叫びました。
雀王「下僕よ今日までよう努めた。だが礼は言わん!貴様の実社会では糞の役にも立たない腐った脳みその知識を使えたのだからな。我に仕えし事を誉れと思い終生の誇りとするがよい!」
下僕「ははー。どうか幾久しくお健やかに。」
ヨメ「王ちゃんさよなら!」
雀王「では、さらばじゃ!」
雀王は自らの足と翼で外界に降り立ち振り返りもせず飛翔していきました。
雀王「ハッハッハッ我は王!地を這う者(虫)、翼を持つ者(虫)ただそこに在りし者(穀物)全てを喰らいし魔王なり。告げる!この魔王が降臨せし彼の地に最早安住は無いと知れ!」
こうして雀の雛は魔王へと立派に育ち暴虐の限りを尽くしましたとさ!
今現在でも汚し(どこでもうんこする)侵し(勝手に人ん家に巣を作ったり寝泊まりする)蹂躙する(芋虫・毛虫・蚊・蠅・バッタ・雑穀を食べる)行いを何処かでしてるのでしょう
雀に罪はありません。もしあるとすればそれを育てた下僕です。次に罪人になるのはあなたかもしれません・・・・・ちゃんちゃん!
放鳥
雀のお世話をするのも最後です。愛着もあるでしょう、生き残れるか心配でしょう、 でも決断してください!放鳥する前には好きなものを食べさせて水を飲ませておくといいでしょう。これからは過酷な自然界です。
タイミングとしては早朝快晴に鳥籠を開けっ放しにして、雀自ら飛び立つまで待ってあげて下さい。無理矢理出したり空に向かって放り投げることはやめてあげてください。もちろん天敵が近くにいないことも確認してね!
雛の生育状態は嘴の口元に黄色が少々残っている成鳥まで一歩手前がいいと思います。(嘴全体が黒くなったら成鳥の証です)雀はコロニーを形成しており、成鳥一歩手前だと若鳥が世話をして容易にコロニーになじめると聞きます(まぁ個体差にもよりますが)。野生の雀は水場や餌場、そして天敵を心得てます。彼らになじむことが出来れば早道です過酷な自然界を生き残れるでしょう。
次回は雀の雛最終回、まとめです。