巣落ちした雛は、弱っているらしく無抵抗で保護することが出来ました。幸いにも怪我をしている様子はなかったので、すぐに餌の準備に取り掛かりました。
餌はその2で紹介したパウダーフードをぬるま湯で溶かしてゲル状にしたものをフードポンプで与えます。
私「お食事の準備ができました。どうぞお召し上がり下さい」
雀「貴様ごとき下賤の者がこしらえた物など食えるか!」頑として口を開こうとしません。
雀「その首の上についているものは飾りか?我が口を開こうとするならばその腐った脳みそで考察してみるがよい!貴様にできるとは思えんがな!ハーハッハッハ!」と声高らかに言い放ちました。
野生の雀は警戒心が強く雛は親鳥から餌を与えられていますので、簡単に口を開くことはありません。この場合は口元の黄色いタラコ唇の根本からくちばしの先に沿って、平たい物か爪楊枝で多少強引に開かせます。
開かせた後はフードポンプの先をくちばしの中に突っ込みます。この時雛にフードポンプの先を奥の方(そのうという器官)まで飲み込ませます、喉の手前だと間違って気管に入り窒息する恐れがあるので苦しそうでも奥にいれてください。
そのうはタラコ唇画像の赤マルの向かって左側にあります。そこが膨らむまで入れて下さい。わからない時は少量ずつ入れてあげてください。
雀「グエェー!ギャース!貴様の薄汚い策略に嵌ってなるものか!」
私「王よお召し上がり下さい!これも王のためなのです!」
ハッ!私はいつの間にかこの威厳に満ちた生き物を無意識のうちに王と呼んでいたのでした。
雀王「そこまで申すのであらば、今回は貴様の策略にのってやろうぞ!臣下の進言に沿うのもまた王たる者の務めであるからな」
下僕「ははーありがたき幸せにござりまする」
王はそのうを膨らまし満足そうに私に下知した。
雀王「なかなかに見どころがある、だが我が食事は2時間毎だ!貴様にそれが出来うるか!この約定を守れるのであれば給仕として召し抱えてやろうぞ」
下僕「王よ畏まりました。一命を賭してこの任を努めます」
雀王「だが努々忘れるな2時間毎の約定を違えば我が体躯は変異を起こしこの世にどんな災厄を呼ぶか計り知れぬぞ!せいぜい精進することだな」
雀王の仰る通り遅くとも2時間毎に餌を与えなければ雛は死にます。尚、体毛の無い雛の場合は遅くとも1時間毎に餌をあげて下さい。
野鳥の朝は早いです時期にもよりますが、朝飯は5時30分くらいから上記の刻みで夕方18時30くらいまであげて下さい。
次回はミルワームの与え方です。
※雛の言葉はあくまでもブログ主の幻聴です。あしからず